寝れない時はツボ押しで、不眠を改善しよう!

寝不足で困っている女性
目次

寝れない夜は、ツボ押しをしましょう。

手のひらのツボである労宮を押している

眠れない夜が続くと、不安になりますよね。夜になると、自然と眠たくなるはずですが、何かしらの原因で、そのタイミングが崩れて、寝れなくなってしまうことも。

お薬に頼る前に、ツボ押しをしてみましょう。このコラムでは、不眠症を改善するための毎日手軽にできるツボ押しをお伝えします。

東洋医学的に考える「睡眠」と「不眠」

太極図

東洋医学では、「どのように眠れないのか?」「どんな理由で眠れないのか?」といった眠れない理由に着目します。

不眠の理由は様々で、ストレスだけでなく冷えやのぼせ等の体質、胃腸症状、疼痛、食事が原因であるとも考えられます。

そこで今回は、精神的動揺が理由で眠れない不眠症状に絞って、お話します。

睡眠に関係する「肝」と「心」

睡眠に関係する肝と、心の関係を示した、陰陽五行の相関図

東洋医学には、「五臓六腑」という考え方があります。五臓六腑とは人体を構成する内臓の働きを、5つの臓と6つの腑に分類したものです。

特に重要な五臓は、肝・心・脾・肺・腎で構成され、内臓としての生理機能だけでなく、精神活動をも司っているとされています。

中でも、睡眠の質に大きく関係してくる五臓は、肝と心です。

肝のイラスト図

肝は感情の中では「怒」を司るとされ、現代ではストレスを多く受けやすく、自律神経系の機能を担っています。加えて肝は、人体活動のエネルギー源である「気」をスムーズに巡らせる役割も担っています。

そのため肝が病むと、身体面だけでなく精神面もどんよりと鬱々としたり、イライラが高まって怒りやすくなってしまいます。

このような鬱々やイライラによって眠気が阻害されたり、自律神経系が乱れてしまうことで寝付けず、不眠になることがあります。

心を患って、不眠症になってしまった女性

心は心臓としての機能だけでなく、精神活動の全てを統括する、こころの働きがあります。

そのため心が病むと、睡眠障害の中でも「寝つきが悪い」「眠りが浅い」「夜の途中で目が覚める」といった、入眠・覚醒の両面での不眠症状が見られます。

陰陽五行の相関図

また、五臓六腑の中でも肝と心は特に深い関係にあり、東洋医学の陰陽五行説では「母子関係」とされています。このことは上記のように、肝も心も共にメンタル面にとって重要な役割を担っていることからも分かるでしょう。

逆に考えてみると、肝を治療するということは心を治療することであり、心を治療するということは肝を治療することでもあります。

眠りが浅い人は、半健康症候群かも

寝つきが悪い、睡眠時間が短い、寝ている間に1度はトイレに起きてしまうなど、睡眠が十分にとれていない方は、半健康症候群の可能性があります。

半健康症候群イラスト

半健康症候群とは東洋医学の未病という概念と西洋医学の病気の概念の中間にある、病気ではないけれど辛い状態のことを指す状態です。

半健康症候群は自覚があまり出づらく本人も気づかずにいることが多い状態です。

中でも首コリはその代表例で首がかなり凝っている状態 = 半健康症症候群であると言えるほど、日々の体調や身体の不調に大きな影響を与えています。

自分で首コリを診断するのは非常に難しいため、LINEで簡単にできる、チェックテストをご用意しました。下記のバナーをクリックしてぜひご自身の首の状態を調べてみてください。

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ツボを押して、体の調子を整える。

経絡の一つである心包経のイラスト図

ツボとは、専門用語では、経穴といい、経絡上に存在する治療ポイントになります。駅と線路の関係でイメージするとわかりやすいでしょう。経穴という駅に対して、駅を繋ぐ線路が経絡になります。

東洋医学では、この経絡と経穴にそって、「気・血・水」と呼ばれる栄養物質(エネルギー)が身体中に運ばれるという考え方をしています。

ツボ押しをすることによって、体の不調や、精神的な不安定さを取り除き、不眠を改善します。

このイラストにある心包経という経絡は、心をカバーしている保護膜で、君主である心を護衛し、心に代わって悪いもの(邪気)を受け止める役割を持っていると考えられています。

心に悩み事を抱えていたり、何か心配事がある場合には、この心包経上にあるツボを刺激することで、不眠の改善を目指します。

寝れない時に押すツボ3選

規則正しい眠りは、自律神経のバランスを整え、過度のストレスを軽減し、快適な生活には欠かせないものです。ツボ押しをしっかりと行って、深い眠りに誘いましょう。

  1. 内関内関穴の場所
    手首の横じわから指3本分上の手首の幅の中間にとります。心包経に属するツボで、不安な気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。(1分間ずつ両手のツボを押します)

  2. 中脘中脘穴の場所
    みぞおちとおへそを結ぶラインの真ん中あたり。任脈に属するツボで、腹部の緊張を取り除き、胃腸の働きを整えます。(1分間。気持ちのよい圧で)

  3. 太衝太衝穴の場所
    足の親指と人差し指の骨の間を足首側にさすり上げて、指が止まるところ。肝経に属していて、イライラやストレスなどで昂った気持ちを沈める効果が期待できます。(1分間ずつ、両足のツボを押します。)

効果が出にくい場合は、カウンセラーにご相談ください。ここで紹介した方法は、渡辺佳子の著書「カラダ美人になる経絡リンパマッサージ&ツボ」から一部抜粋して紹介しております。より詳しい内容は書籍をご覧ください。

またこちらの記事【プロ監修】不眠を改善するマッサージで、ぐっすり眠ろう!では、マッサージによる不眠の改善の仕方もご紹介しています。合わせて実践してみてください。

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この記事は私たち銀座ナチュラルタイムが執筆•監修しました。

銀座ナチュラルタイムは銀座で25年の歴史を持つ鍼灸リンパマッサージ治療院です。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。