リンパマッサージ後に下痢っぽくなるのは何故?
リンパマッサージ後に下痢っぽくなるのは何故?
リンパマッサージのあと、お腹が痛くなった!
「リンパマッサージを受けたら下痢になった!」「お腹が痛くなった!」
こんな経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
せっかく体を休めるためにリンパマッサージを受けたのに、逆に体調を崩してしまうのは、困りものです。
そこで今回は、リンパマッサージでどうして下痢になってしまうのか、その理由と対処法、そして下痢の時に効果的なリンパマッサージ方法をご紹介していきます。
心からリラックスしてリンパマッサージを受けていただくために、是非今回のコラムを参考にしてみてください。
リンパマッサージの効果と下痢の関係
リンパマッサージや鍼灸治療などを受けた後、体が回復する過程で、一時的に体調不良が起こることがあります。
これは「好転反応」と呼ばれています。
好転反応は症状も程度も様々で、個人差が大きいですが、以下の症状が多く見られます。
- 頭痛、めまい
- 倦怠感、疲労感、強い眠気
- 肌荒れ、発疹
- 下痢、腹痛
これらの好転反応が起きる理由は、リンパマッサージの効果にあります。
リンパマッサージには「血行の促進」「体質改善」「むくみ解消」など、複数の効果がありますが、中でも最も期待されるのは「老廃物の排出」です。
全身のこりやむくみの中には、回収し切れていない老廃物や不要な水分が溜まっています。
リンパマッサージとは、老廃物や不要な水分を回収する「リンパ」の機能を高めるマッサージです。
リンパに関する詳細は、リンパの流れを図解!正しい体の仕組みを知って、むくみを解消しよう!をご覧になってください。
リンパの流れが改善されると、それまで全身の各所に滞っていた老廃物が、一気に体の中心へと流れていきます。簡単な流れは、以下の通りです。
全身のリンパ→大静脈→心臓→全身の血管を経由→腎臓
腎臓まで運ばれた老廃物はその後、尿として体外へ排泄されます。
この排泄されるまでの一定期間で、一度拡散された老廃物が全身の各所で悪さをすることで、好転反応が起きるのです。
そのため、リンパマッサージ後の好転反応の症状は、通常2~3日程度で治ります。
回復後には老廃物が排出されたお体になっていますので、全身がスッキリと感じられるはず。
特に下痢っぽくなるのは、体の老廃物や毒素をデトックスしようと、排泄機能が活発化した証拠なのです。
リンパマッサージ後に下痢が起きた時の対処法
リンパマッサージ後に下痢や腹痛が発生した場合には、実際にはどうしたらいいのでしょうか?
好転反応が治まるまで、安静にしていただくのが一番ですが、反応を少しでも早く終わらせたり、症状を和らげる方法もあります。
- 多めの水分補給
新しい水分をたっぷり、具体的には1.5~2リットルほど、一日かけて摂取します。マッサージ後は全身のめぐりが良くなっている状態なので、新しい水分はすぐに全身に行き届き、細胞から古い水分を押し出します。下痢による脱水症状の緩和も期待できます。この時の水分は、冷たすぎない新鮮なお水が、最も望ましいです。 - 湯船に浸かっての入浴
体の冷えが下痢の症状を悪化させてしまう可能性があるので、湯船に浸かって、体の芯を温めましょう。お腹だけでなく、下半身を温めることで、下痢症状や腹痛の緩和ができます。
また、入浴しながらのマッサージも効果的です。コラムの後半でご紹介します。 - 症状が長く続く場合は、担当セラピストにご相談を
3日以上経過しても症状が治らなかったり、症状が酷くなった場合には、リンパマッサージを施術した担当者に対処方法を問い合わせましょう。好転反応が長引く理由や原因を聞くことで、不安が解消されます。
セルフケアの結果が伴わない人は半健康症候群かも
セルフケアのリンパマッサージをやっているけど、あまり効果を感じない、つらい症状が改善しない方は、半健康症候群の可能性があります。
半健康症候群とは東洋医学の未病という概念と西洋医学の病気の概念の中間にある、病気ではないけれど辛い状態のことを指す状態です。
半健康症候群は自覚があまり出づらく本人も気づかずにいることが多い状態です。
中でも首コリはその代表例で首がかなり凝っている状態 = 半健康症症候群であると言えるほど、日々の体調や身体の不調に大きな影響を与えています。
自分で首コリを診断するのは非常に難しいため、LINEで簡単にできる、チェックテストをご用意しました。下記のバナーをクリックしてぜひご自身の首の状態を調べてみてください。
下痢の時に効果的なリンパマッサージ
下痢は、東洋医学では五臓六腑の「脾」が弱って起きる症状だと考えられています。
また、足やお腹の冷えや、ストレスとも関係があります。
そこで、リンパマッサージ後に下痢や腹痛が発生した際でもできる、腸の調子の整えるセルフケアリンパマッサージをご紹介します。
方法は簡単、「手を置く」「さする」だけです。
1、脚の内側をさすり上げる(各1分)
片膝を外側に倒して座り、手のひらを足首の内側に置きます。両手を交互に使って、足首から脚の付け根の内側までさすり上げます。反対の脚も同様に行いましょう。
手のひらを密着させるのがコツです。
下痢を悪化させる冷えは、お腹だけでなく下半身からです。また、脚の内側には五臓六腑の「脾」のツボが集まっています。ツボを刺激することで「脾」の機能を高め、内臓の働きを整えていきます。
2、ツボ「神闕」を押して温める(1分)
おへその中心にあるツボ「神闕(しんけつ)」に、両手の手のひらを重ねて当てます。手のひら全体でゆっくりと、3~5秒かけて押し、5秒キープしてから、力を抜くのを繰り返します。おへそを温めるイメージで行うとよいでしょう。
3、お腹全体をタテにさする(1分)
両手の親指以外の4本の指を、みぞおちに当てます。手を左右交互に使って、みぞおちから下腹部へ向かって、そけい部までお腹をさすっていきます。
次に、お腹の中心線から指3本分外側のラインもさすります。同じくみぞおちの高さから、そけい部までさすっていきましょう。
特に冷たいと感じる場所があれば、念入りにさすって温めてください。
これらのセルフケアは渡辺佳子総院長の著書「経絡リンパマッサージセルフケアBOOK」から一部抜粋いたしました。より詳しいセルフケアの方法は、著書をご参考になさってください。
まとめ
いかがでしたか?
リンパマッサージ後に下痢や腹痛になるのは、体内に溜まっていた老廃物や古い水分を、体が一気に排泄しようとする反応だと考えられます。
また、老廃物と同じように、冷えも体に蓄積されるものです。
これらの滞りが体内に多い方は、疲れやすく、下痢のような好転反応も大きく出る可能性があります。
リンパマッサージ後のケアも含めて、お気軽に当院カウンセラーまでご相談ください。
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この記事は私たち銀座ナチュラルタイムが執筆•監修しました。
銀座ナチュラルタイムは銀座で25年の歴史を持つ鍼灸リンパマッサージ治療院です。
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総院長の渡辺 佳子は書籍70冊、監修書籍1000冊を超える経絡リンパマッサージの第一人者。
美は健康の最上級 というコンセプトのもと、治療指針を設計します。身体が変わることで人生が変わったとおっしゃる、患者様を私たちはたくさん見てきました。
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(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事 銀座ナチュラルタイムグループ 総院長 現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。 経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。